○的早審査員
(主な審査担当部門 ラベル表示・コンプライアンス)

令和2年4月1日より販売する加工食品は新食品表示法に則した表示をすることとなっていますので、製造事業者は今から準備を始めて対応できるようにして下さい。

 

令和2年4月1日より新しい食品表示法が完全施行されています。このことから新食品表示法に対応できているかに重点を置いて拝見させてもらいました。

             

特に今回の改正では栄養成分表示が義務化されていますのでそこにも注視しました。

              

結果としては、多少の勘違いはありましたが、どのメーカーもほぼ新表示に対応できていました。間違いや誤記入については、指摘事項にあげていますのでご確認ください。

              

また、新しい動きとして衛生管理のHACCPが義務化され、2021年6月1日からは必ずHACCPを自社で行わなければなりません。

              

この事については、アミティ丹後でも研修会を予定されていますので、積極的にご参加いただきHACCP義務化に対応していただきたいと思います。




○畑中審査員
(主な審査担当部門 マーケティング)

       

丹後地域地場産品の販路は大きく三つに分類されます。

             

まず第1は、丹後で製造された商品の主な販売先は地域内の土産品店、小売店、スーパーマーケット等になると思います。この販路においては観光客や土産品を購入する地元客などがターゲットになると考えられます。

             

特に、全国でも有数な知名度を誇る天橋立の土産品店は、国内外から多くの観光客が訪れ、丹後地域の土産品として地場産品を販売する絶好の場所となっています。しかしながら土産品店の売り場面積は決まっており、より良い商品が取捨選択されます。ここでは、土産品としての質、利益率、食品であれば常温で置くことができ賞味期限が1年程度以上あるものが要素として上げられます。

             

もう一つの販路は、インターネットによるEC通販です。地方でも全国展開可能なところが利点で、商品ページの作り込みや製品の訴求力、知名度の有無が大きな要素となります。また、最近では各自治体のふるさと納税制度が有効で単独のECサイトよりも訴求力が格段に優れており、高額品の販売も比較的容易な手法であると考えられるほか、賞味期限の短さも逆に魅力とすることが可能です。

             

3つ目は京都市にあるアンテナショップや小売店です。現在は、地場産センターから丹後商品を扱っていただけるお店に卸していますが、卸先の方々が言われるのは商品が高いということです。通常の商取引は仲介業者として卸売業者を間に入れ商品手配、納品等の業務が行われますが、丹後地域の地場産品では利益率が極端に低く、製造者と小売店が直接取引を行うほかないと考えられます。当センターでは、地域商社としてアンテナショップや百貨店からの商品取引要望に応じ商品の取りまとめ発送を行ってはいますが、低利での取り組みのため積極的な営業活動が難しいところです。このような状況が改善できれば販路は広がります。

             

京都市は日本有数の観光地であり食品に限らずあらゆる産品の市場観察が可能だと思います。どんなものが売れているのか実際に見て商品開発を行い、ブラッシュアップを重ね、創った商品を営業し、課題を把握・解決していくことで売れる商品ができ、京都市内のみならず全国でも販売が可能となっていきます。

             

以上のことから課題として、商品価格が高く、小売店側としては利益率が低く取り扱い難いということです。

             

食品類では、簡易的なパックに入れた賞味期限が1週間程度の商品が多く、大量生産ができず手間がかかることがあげられると思います。他地域には同様の産品でも賞味期限が1年程度あったりします。賞味期限が長いため他地域は大量生産が可能となりコストを抑えることができ、販売店には安価で日持ちのする取り扱いやすい商品の提案が可能なため他地域の産品を取扱いすることになります。

             

このような課題がある中、9月16日にHACCP導入講習会の実施、10月1日に食品殺菌技術講習会を予定しており、賞味期限を長くするための殺菌講習会を予定していますのでご参加ください。また、今回の応募商品の中にもありましたが、冷凍食品は土産品店としては販売しづらく、購入者は持ち帰りしづらい商品ですのでできるだけ常温で賞味期限を延ばす工夫を考えてください。

○荻野審査員
(主な審査担当部門 デザイン)

       

今回は、全体を見たときにぱっと目を引くものがなかったとうのが第一印象でした。

       

全体的に出口・売り先のイメージがはっきり見えない商品が多くあるように感じました。商品開発で重要なことはコンセプトを明確に持つことだと考えています。明確にするには、6W3H(When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Whom(誰に)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)How many(どれくらいの量で)、How much(いくらか)が有効だと考えていますので、これに当てはめて商品開発をしてください。

             

商品づくりは、まず6W3Hに落とし込み、明確な商品コンセプトを決定させた上でネーミング、ロゴ、パッケージを作成し、PR戦略、リピーター戦略・マイナーチェンジ等を考えていくことが重要です。パッケージだけがデザインではなく、デザインというのは様々な要素を取り込んでいかなければいけません。

             

パッケージデザインでは、スーパーマーケット・ECサイト・道の駅等どこで売るのかを考えて売り先を明確にし、売り先で一番売れやすいデザインを考える事が重要だと考えています。

             

物が溢れているこの時代に物を作って売る事は並大抵のことではありません。ただ作れば売れるという時代は終わったと感じていますし、コロナの影響で土産品は今後厳しい状況が続くことが懸念されることに加え、コロナ前、コロナ後では人の価値観が変わってくると考えています。今後は、この辺りを加味した商品企画・デザインが重要だと感じています。

             

丹後の商品でブラッシュアップを常にされている一例を出させていただきます。あるところの社長は時折、自社の商品が並んでいる店頭に立ち、自社の商品を購入されたお客さんに話しかけ、「なぜ」自分の商品を買ってくれたのかを調査されています。これは時代が常に変化していることを理解し市場動向を肌で感じ、商品のブラッシュアップ時には、聞いた意見を取り入れ時代にあった商品展開を考えておられるからです。このように一度商品化した後はずっと同じではなく常に商品は内容・パッケージがブラッシュアップされていくことが重要ですので時代と共に変化していく事を考えてモノづくりに励んでください。