28年度Tango Good Goods認定審査会について

今年度の応募商品については応募者51業者、応募商品数84点の応募がありました。また、7月5.6日に実施した平成28年度TangoGood Goods認定審査会において審査委員から推奨されました丹後産品について Tango Good Goods認定推進員会において協議した結果、今年度について認定50業者81点を認定しました。

28年度Tango Good Goods優秀産品について

アミティ丹後
●琴引の塩サイダー(西晶)
●丹後クラフトビール(株式会社丹後王国)
●一色ちりめん がま口ポーチ(株式会社一色テキスタイル)
●京都きんつば(御菓子司あん)
●丹後ロケットストーブ KAGUTUTI(カグツチ)(丹後ロケットストーブ)

琴引の塩サイダー

ご当地サイダーが全国各地で展開される中で、丹後では初めて商品化されました。 比較的購買年齢層の高い地域特産品において、子供から大人まで幅広い年齢層のニーズが期待でき、子供が手に取りやすい可愛らしいデザインも評価されました。

丹後クラフトビール

丹後産で地ビールが商品化されました。 丹後七姫伝説にちなんで7種類の味が用意され、七姫をあしらった各ラベル及び化粧箱は店舗に陳列された時の訴求力も計算された完成度の高さ。物語性と話題性が評価されました。

一色ちりめん がま口ポーチ

伝統技術を活かしつつ、市場ニーズを的確にとらえた商品展開が評価されました。 カラーもこれまでのちりめん製品にある着物柄を一新した斬新なデザインで、繊維製品を牽引する商品です。

京都きんつば

黒豆及び栗のきんつばは、これまで8個入り、12個入りで商品化されていましたが、近年の市場ニーズを捉えて新たに3個入りとしてお手頃価格を設定。黒豆、栗に加えて砂丘芋、琴引の塩、京丹後抹茶、羽二重と6種類を揃えて、正方形のおしゃれな化粧箱は統一デザインの中に味をイメージさせるカラーをあしらうことで、店舗に陳列された時の華やかさが計算され、6種セットで欲しくなる訴求力の高さがあります。時代のニーズに合わせた既成商品のブラッシュアップ化が評価されました。

丹後ロケットストーブ KAGUTUTI(カグツチ)

燃料に電気、ガス、灯油を使わず、薪、廃木材を使用するエコなアイテムとして近年注目されているロケットストーブ。耐熱レンガによる蓄熱が工夫され、且つ本体を2分割できる構造とし運搬も考慮されています。製作は地元の鉄工所と共同しており地域活性化も評価されました。 一般流通商品部門は、工業製品、クラフト製品等Made in Japanとして流通可能な商品で丹後地域のものづくりを牽引する商品部門として平成26年度より設けられ、優秀産品の選出は初めてとなります。 ※商品名カグツチとは古事記の火の神より命名されています。

平成28年度Tango Good Goods認定審査会審査講評

○的早審査員(主な審査担当部門 ラベル表示・コンプライアンス)

審査に携わった当初に比べると食品類の品質表示も各種法令に即して随分と良くなりました。平成27年4月1日より食品表示法が施行され、5年間の経過措置期間を設けて平成32年4月1日には完全移行します。 今回、新・旧法が混在した表示が多く見受けられましたが、移行後は混在した表示は認められませんので修正が必要です。

また、旧法に即して見てもアレルギー表示が必要な複合原材料は中ポツ「・」で区切らなければいけませんが読点「、」で区切られている商品や、食品添加物、原材料の記載漏れ等基本的なミスが見受けられました。小さなミスでも市場に流通させた後、行政、百貨店から指摘を受けると商品回収の対象にもなるためご注意下さい。 食品表示法の改正ポイントとしては原材料と食品添加物をスラッシュで区切る、もしくは改行、記載欄を分ける。栄養成分表示の義務化などがあります。

栄養成分表示については課税売上高1,000万円以下または従業員数20名以下の小規模事業者は免除されますが、商品が店頭に陳列された時、大手企業の商品は表示されているのに中小企業の商品は表示されていないとなると、例えば糖尿病で食事制限をされている方からは敬遠されるなど販売において不利な状況もあります。消費者は安心して購入できる商品に流れますので、栄養成分表示の免除が必ずしも小規模事業者の負担軽減になるとは限りません。 Tango Good Goodsが丹後のブランド商品である以上、栄養成分表示もしていただき、食品表示法の完全移行までに100点満点の表示を目指してください。


○吉田審査員(主な審査担当部門 マーケティング)

今回初めての参加でしたが丹後には10数年前からお付き合いがあり、事業者様も多く知っています。丹後にはいい商品は多いと感じています。しかし、いい商品でも売れないものはたくさんあって皆様も痛感されているのではないでしょうか。今回は「この商品は売れるのか?」という観点で商品を拝見させていただきました。 世の中はいいもので溢れかえっており、悪い物はふるいで落とされ、すべての商品が「良い物の土俵」に乗っていると仮定し、その中で「売れるもの」と「売れないもの」の違いはなんなのか。商品の販売に必要な物は大きく分けて4つあると考えます。

●ストーリー性 商品に込められた想いや背景があると思いますが、その想いが手にとった時にすぐに見てとれる事が重要です。

●マーケット 自分が買う側に回った時に選んだもの(売れているもの)と自分が生み出した商品とではなにが違うのかを考えて商品づくりを行うと、売れる商品が生み出しやすいのではないでしょうか。

●価格 この審査中にもこれだけの物でありながら価格が安すぎる、という声が多くありました。安くしないと売れないと考えがちですが、逆にこだわりの商品が安いと不安に思われます。物相応の値段をつけ、よりよいパッケージに仕上げ商品力のアップを目指して下さい。

●専門性 つくり手側だからこそ詳しく、より美味しい食べ方や、繊維、工芸品であれば素材、お手入れ方法などが説明できると思います。消費者は専門的かつ分かり易い説明があれば安心できますし、使い方の提案があれば買い易くなりますので、商品にしおり等があるとより購買力が高まります。

以上4点を踏まえて作ること以外の「売れるためには」といったエッセンスを付け加えた商品作りをしていただくとより一層良い物ができるのではないでしょうか。

○藤原審査員(主な審査担当部門 デザイン)

3年ごとに再審査をしていますが、近年はパッケージングデザインのブラッシュアップをして再申請をいただく事業者が増えており良い傾向に感じます。  現在全国の道の駅等も食品をどんどん販売しており、地方のよい商品を消費者が求める時代になってきています。また百貨店等も地方の名産品を探している傾向があります。

商品デザインでは「どこで売るのか」「どう売ったらいいのか」を考えてパッケージデザインに活かすのが基本ですが、そこができていない事業者が多いように感じました。商品の魅力を伝えるのにパッケージだけでは弱い事もありますので、その場合はしおりなどを付けて、いろいろな角度からのアプローチが必要です。  デザインには企業イメージ、ブランドイメージ、商品イメージがあり、この3つは統一感が必要なのですが、これらがバラバラになっている事業者がいくつか見受けられました。

 またデザイン以外にも包装形態があります。これらも様々なものがあるので商品にベストマッチする包装をよく考えて商品化を進めて下さい。いいパッケージ形態が見つかってもそれが高価なもので商品価格に跳ね返りアンバランスになるとリピート率が下がってしまうので、売る場所、相手にあわせた包装形態が必要です。特にTango Good Goodsのような「物が良い商品」ではパッケージと中身のバランスは重要です。できるだけコストをかけずなおかつより良いデザイン、パッケージ形態を目指してください。